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5才 チューブ周囲かさぶた除去後の眼振

本日 夕方 中耳換気ドレーンチューブ周囲に

比較的多量のかさぶたが付着していた 5才の女の子

麻酔薬を浸した綿球を 鼓膜表面に留置してから

かさぶたをきれいに除去させていただきました。

20130724-2.jpg

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そこまでは よかったのですが

処方箋をもって 薬局さまへ 出かけられたところで

めまい 頭痛 嘔吐が出現 

付き添いのご家族が 機転をきかして

当院に 戻ってきてくださいました。

顔色が悪かったため

まずは 足を高くして ベッドで横になってもらい モニターを装着。

血圧 心拍 血中酸素濃度に 問題がないことを確認。

問いかけに対する受け答え良好

手足の運動麻痺なく 

脳に関しても 問題はないだろうと判断されました。

しばらく ベッドで休んでもらったあと

赤外線フレンツェル眼鏡で眼振のチェック。



眼球が左方向にずれてゆく反応が認められ 左内耳の麻痺が示唆されました。

麻酔液が 鼓膜表面からドレーンチューブの穴を通して

中耳腔に入り 内耳を麻酔したような状況を生じたと判断されました。

ご家族に対して 上記の内容とともに

時間の経過とともに 症状が改善することでしょう

と 説明させていただき

緊急時の連絡先として 私の携帯電話番号をお教えし

お薬として クスリのアオキで購入してきた

小児用の トラベルミンを お渡しさせていただきました。


明日 再診をお願いしましたが

症状が治まっていることを 信じております。

チューブ周囲のかさぶたを同様の手技で除去するときは

今後 要注意と感じさせていただく

貴重な出来事となりました。


不思議なのは

鼓膜に大きな穿孔のある 患者さまの 鼓膜処置や手術で

麻酔綿球を鼓膜表面にたっぷり充填して

内耳麻酔と思われる症状を認めた経験がないことです。


教科書には書いてない

わからないことが いろいろあります。

ただ

目の前の患者さまで生じていることは事実です。

患者さまを診察させていただき

患者さまから いろいろ学ばせていただけることに

感謝感謝でございます。


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