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論文掲載は難しい

私は 論文を書くのが苦手なのですが

7月に 某耳鼻咽喉科雑誌に 「麻杏甘石湯による小児滲出性中耳炎治療の試み」を

論文として 投稿させていただきました。

投稿した目的は 麻杏甘石湯が 小児滲出性中耳炎に有効かどうか

第三者に 追試して確かめていただきたい と 言うことでした。


投稿後 3ヶ月を経過しても なしのつぶてでしたが

本日 やっと 以下の返事がメールで届きました。

*********************************

査読者により審査を行い、編集委員会においても検討いたしました。

その結果、掲載は不適切であるとの結論に至りましたので、

本日査読結果とともに原稿を返却させていただきます。

査読者 #1 :

題名の「麻杏甘石湯による小児滲出性中耳炎治療の試み」は、

一診療所のまとめとしては理解できますが、

学会誌の掲載する際には問題が少なくありません。

大きなポイントとしては

*コントロールの症例がなく、薬剤の有効性のエビデンスがない。

*保護者へのインフォームドコンセントについての記載が全くない。

このことは保険適応のない薬剤の使用成績を記述する際には特に重要です。

まとめにある「結果の真偽を確かめるため、第三者による追試が望まれる」は、

学会発表では受諾できるかもしれませんが、論文掲載では不適切な内容です。

査読者 #2: 薬物論文としての体裁に問題があるため掲載は難しい。 

*********************************

これまで 麻杏甘石湯が 滲出性中耳炎の治療に使われた前例がなかったため

厳しいご意見をいただくと 覚悟しておりましたが そのとおりでした。

求められたのは 新薬の治験と同じレベル

ひとつの診療所では 無理だろう と 思われます。

私は 患者さんを実験に使うことは 嫌ですので

薬を使わない コントロールとの比較はできません。

麻杏甘石湯を使う際に 患者さんのご両親に口頭で承諾をいただいているつもりですが

それを 記載していないことを 論文の修正意見ではなくあえて不採用の理由としたこと
 
すぐに 不採用とされず

投稿から3ヶ月以上もかかったことに きっと いろんが議論があったと思われます。

もし雑誌に掲載してしまうと 現在保険適応のない薬剤の使用に対する責任が

雑誌側に ついてくることも 危惧されたのでは? と推定いたしました。

雑誌編集部のご苦労が推定されます。


前例のない 突拍子もないことは なかなか従来の舞台にのりにくいのだなあ

と 改めて実感いたしまた。

 
自由に意見を出すことができる

ネットのある 今の時代に生きていて よかったと思います。


医師会の夜間診療所では

発熱 と 嘔吐の患者さまを見させていただきました。

嘔吐の患者さまは 診療所での応急処置で症状が改善せず

二次救急担当の上越病院に紹介し 快く引き受けていただきました。

感謝感謝でございます。

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