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上半規管の骨欠損は珍しくないかも??

上半規管裂隙症候群について 数日前のブログに出させていただきました。

その後 めまいの患者さまで 

これは?? と感じた患者さまに 内耳CTを撮影させていただいております。

なんと 上半規管上部の骨が 薄い または 欠損しているように 

見える方が 高頻度に見つかります。

現時点で 5名さまに 内耳CTを 施行させていただき

3名 (60%!!)の方に 欠損がありそう と 判断されました。


欠損ありかも? と 思われた方は

頭位性めまいだけれど 頭部の運動療法で改善せず 症状が長引いているかた

左右 どちらかに頭を低く下げると めまいがする方

メニエール病のようだけれど 頭位性眼振が あきらかな方

でした。

頭の位置変化が 頭蓋内から上半規管を圧迫する刺激が生じるのかもしれません


本日午後 

日頃 骨折の診断に役立っている CT3D立体再構成が 

上半規管上部骨欠損の 有無を確認するのに有用なのでは?

と 感じました ( いつもの インスピレーションです )


夕方の診療終了後 さっそく3D立体再構成画像を作成してみました。

いずれの画像も 鼻を上方向にして 頭蓋底を脳方向から眺めた図です。

最初は 前回のブログでご紹介した 初めての患者さま

赤枠で囲んだ 左に 緩いC型に弯曲した骨欠損と思われる部分が 明らかに認められます。

一方 黒枠で囲んだ 右には 骨欠損は なさそうです。 

20120706-1

二番目の患者さまは 

赤枠で囲んだ 両側に 骨欠損を示唆する 斜めラインが うっすらと見えるように 思われます。

20120706-3

三番目 四番目の 画像は

いずれも 上半規管の骨欠損が 両側ともない

と判断されました。
20120706-4

20120706-2

耳鼻科医は 頭蓋底を 脳の方向から眺める機会が ほとんどありません。

今回の 上半規管骨欠損 ありなし の 判断には

脳外科専門ドクターの 意見を伺う必要あり

と 考えられます。

上半規管裂隙症候群の 症例報告は わずか

さらに 3D立体構成画像は これが 初めてかもしれません。

論文作成が得意な大学病院の医師であれば

大喜び の 大発見かもしれません。



当院に コーンビームCTを導入させていただいた

開院当初の主目的は

1 手術適応まで考慮して副鼻腔炎の診断を確実にする

2 中耳炎 中耳奇形の診断を確実にする

でした。


今回 めまいや原因不明難聴の診断に 3DCT検査を導入することで

今までおこなえなかった 高度な診断が おこなえる

と 感じ始めております。


内耳CT検査は 保険適応が難しいと思われますので

しばらくは 耳レントゲン検査のコストで施行させていただきます。




 

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