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ウイルス性の扁桃腺炎とステロイド

今年の春は気温の変動が激しく、

体調を崩したことによる副鼻腔炎や扁桃腺炎の患者さまが多い印象です。

下の写真は

正常扁桃腺、両側の扁桃腺炎、左側の扁桃腺炎です。

きれいな扁桃腺EB1EB2

炎症の扁桃腺表面に白い膜が付着しています。

これは白苔(はくたい)と呼ばれます。

白苔が扁桃腺の表面にべったりついている場合

扁桃腺炎の原因は EBウイルスとよばれるウイルスのことがほとんどです。

EBウイルスによる扁桃腺炎では抗生物質が効きません。

(抗生物質は細菌感染の治療薬ですから当然ですね)

教科書的には、鎮痛剤などによる対症療法が基本とされています。

のどの痛みや発熱で苦しむ中、対症療法だけというのは、

患者さんにとってきびしいことだと思われます。



私は、このような患者さまに、一時的にステロイドを使っています。

(教科書に忠実な内科ドクターからおしかりを受けると思います)

ステロイドはオリンピックのドーピングで有名ですが、

身体がストレスを感じたとき

その状況を乗り切ろうとして副腎皮質から分泌される

誰もが自分自身で生産しているホルモンです。

(過労のときにステロイドを使うと急に元気がわき出してきます)

(火事場の馬鹿力はステロイドホルモンなどが一気に多量に分泌されておこると思われます)

強いストレスに長くさらされてステロイドの量が相対的に不足すると

身体が疲労を感じ始め、免疫も低下します。

こんなときに

扁桃腺炎などウイルス性の病気にかかると推定されます。



この二例さまともステロイドをつかってぴたりと症状が治まりました。


治療に使うステロイドはあくまでも臨時のヘルパーですので

無理をせず、十分休んで栄養を補給して

自分自身のステロイドホルモン分泌能力を復活することが大切だと思います。

結局 養生が基本ということですね。

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